米国UCLA歯学部にて
インプラントの研修会に参加しました。
この研修会は、世界的に著名なインプラント専門医の
Dr.Sascha Jovanovicが主催する
gIDE(Global Insutitute Dental Education)とUCLA卒後研修の
コラボレーションプログラムです。
は若くしてヨーロッパインプラント学会の会長を歴任、高度な顎骨再建を含めた審美的インプラント修復で広く知られ、現在はrhBMP-2(骨誘導タンパク)を用いた顎骨再建の分野で世界の第一人者と言われています。UCLA歯学部の生涯研修プログラムのトップ・レクチャラーとしてインプラントを教える傍ら、自ら主幹となりgIDEを立ち上げ、オンラインで世界中に良質な歯科講義を配信しています。
今では全世界に約3万人の歯科医師会員がいるらしいですが、自分は立ち上げ当初まだ5人くらいしか参加者がいない頃からのオリジナルメンバーでした。ロスは朝9時でも日本は真夜中の2時、約2時間、眠い目こすってよくオンラインレクチャーに参加していたものです。そんなご縁もあって、今回は特別にDr.Saschaからゲスト参加という形でご招待を受けました。
とても光栄なことであり、深く感謝しています。
Dr.Sascha A. Jovanovic
アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど全世界から200人以上の歯科医師が集まり、約2週間に渡って朝から晩までみっちりとレクチャー&ライブオペ見学が行われました。僕は前半の1週間だけの参加でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。全編英語は正直しんどかったですが・・・
講師陣も Dr.Saschaのインプラント講義&ライブオペに始まり、歯周病の世界的権威であるDr.Henry H.Takei(UCLA)、審美歯科修復で著名なDr. Magne(USC)、ビバリーヒルズでハリウッドスターを多く手がけるDr. Brian LeSage、カリフォルニア開業の審美歯科医Dr.Christopher B. Marchack(USC)、UCLA薬学部教授Dr John Yagiela, UCLA放射線学教授Dr Stuart White、そして日本が世界に誇るナノの権威Dr. Ichiro Nishimura(UCLA)など錚々たるメンバーでした。
UCLA西村教授
当初予定されていたDr. Ed McLaren(UCLA審美主任教授)、Dr. George Perri(UCLA補綴) 、Dr. Massimo Simion (ミラノ開業の世界的に著名なインプラント専門医)の講義が日程の都合で聞けなかったのが残念でしたが、それでも余りある豪華な内容でした。
今回の研修会では最先端のインプラント治療から最新の歯周病治療学、審美歯科治療(ハリウッドスマイルの作り方)やその他歯科に関する重要なことを多岐にわたって色々と学ぶことができました。
特に最近のインプラントのトレンドとしては、治療の成功はもちろん、患者サイドにとっていかに快適に、そして外科的なダメージを最小限に治療を行うか、これを我々は Minimal Intervention Dentistry(最小限の侵襲で行われる歯科治療)と呼んでいますが、患者さんに優しい医療を目指して日々研究努力が行われています。
より良い医療を提供したい・・・これは我々歯科医が誰しも考えていることですが、歯科医療は日々進化しています。その実現の為には、常に学ぶ姿勢を忘れずに、最先端の医療を実践する努力が必要です。そういう意味でも海外研修は自分にとってとても重要なものです。広く海外に目を向けGlobal Standardの質の高い医療を目指して、これからも頑張っていこうとあらためて思いました。
UCLA卒後研修部長 / 歯学部副学長 Dr.William Yancy
仲良くなったアジアオセアニアセクションリーダーのDr.Jacky
ニュージーランドで十数件医院を開業しているやり手で
なんとセスナ機の指導教官の免許も持っているらしい。
Dr.Sascha、婚約者のシェリーさんと3人でプライベートディナー。
ビバリーヒルズのおいしいイタリアン、ごちそうさまでした!
最後に、今回渡米するにあたり大変お世話になった
東京ミッドタウンデンタルクリニックの山中隆平先生(UCLA留学時Dr.Saschaの片腕として働いていた優秀な外科医で、あのダイアナ・ロスにインプラント治療を行った経験を持つ凄腕のインプラント専門医)
並びにロサンゼルス滞在中にお世話になった名門
USC南カリフォルニア大学歯学部 クリニカル・アシスタント・プロフェッサーで カリフォルニア開業の歯内療法スペシャリスト 清水藤太 教授 にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
おまけの1枚
ふらっと立ち寄ったロスのお寿司屋さんでのひとコマ。みそ汁に何気なくでっかいスプーンがついているところが何ともアメリカっぽくて印象深かったです。いろいろな国の文化や歴史、そしてその背景を理解することも国際社会の一員としてこれからは大切なことではないかと思います。ビバ、海外研修!